コラム

口臭と口呼吸について

あらゆる動物が生きる上で欠かせない活動、それが呼吸です。
哺乳類は人類以外、口呼吸ができないことを知っていましたか?
鼻と口がある動物であれば、人間と同じように、口と鼻から空気を取り入れられるもの、と思っていました。

犬がよくハッハッ・・、と息をしている浅速呼吸は体温調整のため

ゴールを駆け抜けた競走馬が、鼻の穴を大きく膨らませ、鼻息をあらげている
さま、口でも呼吸をしているの?と、思っていたら、鼻呼吸だけ。

人類は進化の過程で咽頭蓋と軟口蓋がはなれ、口呼吸ができるようになり、会
話ができるようになりました。
口呼吸は本来の生命維持のための呼吸法ではなく、会話のための呼吸法なので
す。

もともと口は消化器

日頃無意識下で潤っていて、口腔内免疫、恒常性、自浄性等がオートマチッ
クに整うはずが、口呼吸で乾燥がおこり、口腔機能低下が進んでしまいます。

その結果、舌表面が乾燥し、味覚障害になりやすかったり、不潔になり、細菌
の影響を受けやすくなったり、結果口臭に結びついてしまいます。

生命維持の呼吸法は鼻呼吸

鼻毛によって、ゴミを取り除かれた外気が嗅覚で様々な情報を得、体温に温められた後、鼻汁で適度な湿り気を与え、のど奥にある「ワルダイエル咽頭輪」という4つの免疫器官で除菌されます。

口が呼吸器になってしまう事により、ワルダイエル咽頭輪が乾燥にさらされ、免疫機能が極度に低下したり、過敏反応になったりしていきます。

結果、のど奥や舌の奥は慢性的な扁桃腺炎をかかえたり、取り除いても除去できない膿栓といわれる固形の免疫副産物などは慢性化していき、口呼吸の度に作りだされる細菌などの死骸や死滅した免疫細胞群は腐敗ガスを発生するため口臭ガスの発生源になっていきます。

また、昨今「口呼吸は病気の入口」 睡眠時無呼吸症候群や生活習慣病への影響などにも繋がっている、と言われています。

口唇閉鎖力の測定や鼻息鏡検査等、未病ケアをおすすめしていきたいと思っています。

当医院では、3階「エクセレントブレス近藤」において、口臭外来を開設しています。

口臭外来初診では、お悩みの本質を共有し、多種多様の口臭測定器での測定、口腔の恒常性、臭い検査、尿検査等 所要時間おおよそ3時間 費用は44000円(税込)です。

そして、その日からの無臭対策商品はおおよそ7000円~ となっています。

「口臭の見える化,原因療法と不安感覚改善」へ、そして「いい息へのメイク」
です。

口臭外来再診は1.5時間 22000円(税込)

初診時における悩み・不安・問題点の再スクリーニングといい息の確認です。 検査事項はおおよそ初診時と同じです。

改善後も定期管理で不安の再発を防ぎましょう。