コンセプト

当院のコンセプト

「いまから、ここから」はじまる歯科治療

新宿区大久保にある近藤歯科医院では「力」「菌」「栄養」「免疫」の4つの柱をもとに、総合的な診療で患者様の歯をお守りいたします。食事や姿勢、仕事、歩き方など日常生活の様々な場面で発生する「力」が、歯に影響を及ぼすことが明らかになってきました。その一つが噛み合わせです。意識して噛んでいる時だけではなく、睡眠時や体癖など無意識の行動も関係しています。

噛み合わせに不具合があると、肩こりや頭痛など様々な不調の原因に繋がり、虫歯や歯周病が悪化する可能性もあります。当院が全ての治療において目指すことは、一人一人の噛み合わせを意識し、しっかりと食べ物を摂取できるお口になること。そうすれば、体全体に「栄養」が行き渡り、虫歯菌や歯周病菌などの「菌」に負けない「免疫」を保持できる体作りに繋がるからです。

歯は一人一人のライフスタイルを映し出す鏡と言えます。そのため、歯周病菌などの細菌検査、噛み合わせの診断、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)によるチェック、食事指導など症状を根本から改善するための歯科治療をオーダーメイドでご提案いたします。「近頃歯医者さんに行っていない」「噛み合わせのチェックをしてもらいたい」「自分のお口の状態を知りたい」どんなタイミングでもお気軽にお越しください。

私たちは「いまから、ここから」という考えをもって、あらゆる角度から原因をチェックして、まず何が出来るかを患者様と次に繋がる道筋を一緒に歩んで参ります。

日常生活における噛む力

私たちは日常生活において、歯と歯をしっかりと噛み締めて生活してはいません。しかし、ストレスや生活習慣などで歯と歯が重なり合っている状態が続くと、軽く触れている程度でも矯正治療のように弱い力が持続的にかかってしまいます。これを「TCH」(「tooth contacting habit」=歯列接触癖)と呼び、肩こりや偏頭痛、集中力の低下、自律神経失調症などの不定愁訴に繋がっていると言われています。

もともと、嚙み締めや食いしばりはスポーツ選手や力仕事を行う方に多く見られました。それが近年、デスクワークに従事している女性の間でも、ゆるやかに噛み締めていることで歯にダメージを与えているケースが見受けられます。また、スマートフォンを手放せないお子さんも首に負荷がかかる姿勢を続けているので要注意です。TCHは様々な不調に結びついているため積極的にチェックしなければいけません。

無意識の噛み合わせの怖さ

ご飯を食べるとき、集中しているとき、緊張しているとき……。様々な場面で人は「噛む」という行為をしています。しかしその中でも、なかなか気づきにくいのが無意識のうちに行っている睡眠時の歯ぎしりや食いしばりです。常に緊張状態が続くため、夜間すっきりと眠れないなど睡眠障害を引き起こすことがあります。

ほかにも、子どもの時からの癖、寝る姿勢、頬杖、鞄の持ち方、肘をつく、足を組むなどの体癖が原因で噛み合わせがずれることがあります。その状態が続くと歯に余計な力が加わり、もし細かいひびが入ってしまう事態になれば虫歯や歯周病は一気に進行してしまうのです。そのため、定期的な健診で細かく患者様の歯を見ていく必要があります。「朝起きて顎が疲れている」「日中はなんだか元気が出ない」そのような兆候のある方は一度ご相談ください。

歯科治療で起きる不具合の改善

歯の表面は硬いエナメル質で覆われていて、安定した構造を持っています。しかし、そんな丈夫な歯も変な力をかけ続けていると、思いもかけず、ひびが入ってしまいます。しかも、その原因の一つとして歯科医院における治療が関係していることもあるのです。
審美治療などで製作される詰め物やかぶせ物、もしくは矯正治療などは適切な噛み合わせを意識して治療を行わないと、虫歯や歯周病を進行させてしまうケースがあります。どんなに見た目が綺麗でも、噛み合わせがズレていると余計な力が加わり、歯の寿命を確実に縮めてしまいます。

歯周病は細菌が原因なので、セルフケアの予防を心がけましょう、とよく言われます。しかし、その前に歯周病が歪な力から生じているのかどうかの判断をすることが大切です。そのうえで、適切なメインテナンスを行っていく必要があります。当院では、咬合力測定システムで噛み合わせや歯のアーチを細かくチェック。力がどこにかかっているのかも考えた治療計画を提案します。

歯周病は慢性疾患であるという事実

歯周病が、お口の中だけの問題ではなく糖尿病、脳血管疾患. 狭心症、心筋梗塞、リウマチ、認知症など様々な全身の不調に繋がることは徐々に明らかになってきました。その際の大切な考えが「歯周病は慢性疾患」ということです。

虫歯などの急性の疾患と異なり、歯周病はなかなか自覚症状がなく、気づいたときにはかなりのレベルまで進行していることがあります。

これがどういうことかと言うと、お口の中は常に攻撃されていて、ずっと炎症を持ち続けている状態です。
身体は免疫力を使って戦い続けています。心筋梗塞などの諸症状はその結果であり、慢性疾患である歯周病が身体を疲弊させている事実です。
実際、内科などで大きな手術を行う際は、術後の身体の健康を考えて事前に歯の手入れを行う時代になってきました。当院でも、一人一人の健康寿命を伸ばすため、位相差顕微鏡による検査などでオーダーメイドの歯周病治療計画を行います。

虫歯菌を抑える最小限の侵襲

虫歯予防には自宅でのセルフケアに加えて、ブラッシング(歯磨き)指導やフッ素塗布、栄養面のチェックなど歯科医院でのメインテナンスが大切です。定期的にお口の中をさっぱりと清潔にすれば、虫歯菌が住みづらい健康な口腔環境に整えることができます。

もし、虫歯がある場合は、それぞれの患者様の状況に応じて、出来る限り虫歯菌を多く削らない治療を行います。初期段階ならば、虫歯菌をミネラルで殺菌するドックスベストセメントを充填。また、根に穴があいていたり、ひび〈クラック〉が入っていたりする場合は実績のあるMTAセメントを使用します。虫歯がかなり進行している場合でも、マイクロスコープを用いて、出来る限り神経を取らないで済むように最善を尽くしています。なぜなら、神経を取った歯は栄養がなくなり、歯の寿命が短くなってしまうからです。

一口に虫歯といっても、急性や慢性など個々人のライフスタイルに応じて症状の出方はまったく違います。当院では豊富な経験を持つドクターと、肉眼では見ることの出来ない細かな部位を見られるマイクロスコープによる診断で患者様の歯をお守りいたします。

徹底的な院内感染対策

お越しになる患者様、さらにドクターやスタッフ全員が安心して治療を続けられるように徹底的な院内感染対策を行っています。歯科治療においては歯を削ったり、血が出たりするため飛沫感染のリスクが常に存在します。その際に役立つのが「POICウォーター」です。純水と塩を電気分解して生まれる次亜塩素酸の水は、人体に無害でありながら、優れた殺菌作用を誇ります。患者様には、治療前にこの水でお口を洗浄していただくことで、最善の治療効果に繋げています。

また、年月が経過するとユニットの中の配管もだんだんと汚れていくので、当院ではユニットにも消毒された水を流し、患者様の安心・安全に繋げています。もちろん、治療に使用した歯を削るハンドピースなどの治療機器は、患者様ごとに一本一本高圧滅菌器で滅菌。滅菌できない物も丁寧に消毒を行い、可能な限りディスポーザブル製品を使用しています。さらに、院内の加湿器にもPOICウォーターを利用。患者様からは見えない部分にも気を配り、少しでも菌のはびこることのない環境を実現しました。

栄養

歯科医院は患者様のお口を最初に見る場所です

昔に比べてライフスタイルの欧米化が進んでいる日本社会。特に重大な問題となっているのは食生活です。ジュースや菓子パンなどに含まれる糖分やトランス脂肪酸は、お口の健康にも大きな悪影響を及ぼしています。さらに、働き過ぎや不規則な睡眠を続けていると、各種疾患のリスクはますます高まると言えるでしょう。

お口の中を最初に診る機会の多い歯科医師だからこそ、口元を扱う職業ならではのサポートを行っていきます。「普段の食生活」や「日々の生活で困っていること」など当院独自のチェックシートをもとに、健康寿命へと結び付くアドバイスで患者様のお悩みに寄り添っていきます。

しっかり噛めること=栄養をきちんと吸収できること

よく噛めるということは、食べ物をよく咀嚼し消化しやすくすることです。一見当たり前のように聞こえますが、実は噛み合わせの問題できちんと出来ている人は少ないのが実状です。噛み合わせがきちんと整っていれば、食べ物を細かく出来るので各種臓器への負担も少なく、栄養をしっかり吸収できます。

さらに、噛むことで唾液もたくさん出てくるので口腔内も清潔に保てるでしょう。また、よく噛むことで脳の発育を助け、集中力が高まるなど成長過程のお子さんにもメリットが盛りだくさんです。逆に噛み合わせが上手くいかず口呼吸気味になっているお子さんは、口腔内が乾燥して風邪になりやすくなったり、アレルギーの原因になったり様々なリスクがあります。全ての治療で噛み合わせをチェックしますので、生活上の問題点や将来のリスク、摂取した方が良い栄養素までお伝えできるのが当院の強みです。

シニアの方々が野菜をしっかり食べられるように

長年大久保の地で診療を続けてきた私達は、様々なシニアの患者様を診てきました。その際、徐々に確立していった考えが、しっかりと「野菜」を食べられるようなお口の環境にしてあげたいということです。どんなお口の状態でお越しになっても、しっかりと栄養を取り入れられるように全力を尽くします。
昔みたいに筋張ったものは食べられないとしても、柔らかい麺やお粥しか食べられないとなると健康寿命を縮めることは間違いありません。

さらなる高齢化社会を迎える日本において、当院は患者様が食べたいものを、食べられる楽しみを実感していただき、クオリティ・オブ・ライフ(生活の質)を高める歯科治療を提供し続けます。

免疫

菌の活動を抑える免疫力

身体には自然に備わった自己免疫力があります。その免疫力が十分に機能していると、ウイルスなどの活動を抑えて、病気の進行を留めてくれます。歯周病は歯周病菌が原因で引き起こされる歯の病気です。歯を毎日ケアしているのに歯茎が腫れてしまう方は免疫力の低下が原因かもしれません。
また、運動不足や睡眠不足が続いていると身体にダメージが蓄積。

さらに、家事や仕事のストレスが重なると、睡眠時のくいしばりや噛みしめが増え、睡眠時無呼吸症候群のリスクも高まるでしょう。そうなると日中の眠気も増加。悪循環に陥ってしまいます。まず、その悪循環を断ち切ることが必要です。免疫力が下がっているかどうかはご自身ではなかなか判断出来ません。当院では歯科治療の観点から、患者様のお悩みの原因を判断するための設備や治療を各種ご用意しています。

患者様の話をより深く伺うための設備

虫歯が出来たとき、そこにはストレスによる唾液、力と身体のバランスの不具合、家庭環境の変化、母子感染など様々な要因が結びついています。根本から改善していくためには、患者様の生活習慣を深いところまで聞く必要があります。

当院では検査設備を充実させ、丁寧な問診を含めて根本からの改善を目指します。たとえば、通電式健康スキャナー「SKY10」は、「なんとなく疲れが続く」「体調が悪いけれど血液検査では異常がない」といった体の不調を測定する機器です。検査時間はわずか10分。交感神経と副交感神経のバランス、臓器の不調、血圧や血管年齢など多方向からチェック出来るのでより幅広い診療を行えます。また、取り入れた方が良い食材などもわかるので、生活習慣の改善提案もできます。

常に変化するライフスタイルに細かく対応

歯科疾患が悪化する原因は、自分の問題だけとは限りません。人間の身体は緊張しているときやストレスが発生すると、唾液がなかなか出なかったり、口腔内のトラブルが増加したりします。そして、ストレスを感じるタイミングは人それぞれ違います。

生活環境の変化、風邪の治り際、気圧など気象病との関連……。季節の変わり目には、虫歯がひどくなったり、入れ歯がこすれて傷口がなかなか治らなかったりする方も増える傾向にあります。

また、妊娠中はホルモンバランスが崩れて、お口の中の環境が悪化し、歯周病が急激に進行することもあります。

このように自分の意思とは関係なく、季節や生活環境の変化で免疫が落ちることもあり、対症療法的な治療では対応出来ません。そのため、ライフスタイルを把握した上で、総合的な観点から治療を行っていきます。セカンドオピニオンも随時受け付けております。お口のことや気になることがありましたら、どんなことでもお問い合わせください。