歯周病治療

歯周病について

歯を失ってしまう原因のほとんどが歯周病によるものという事実をご存知でしょうか?歯周病とは、歯周病菌により歯ぐきに炎症が起き、次第に顎の骨が溶け、最終的に支えを失った歯が抜け落ちてしまう恐ろしい病気です。

こんな症状はありませんか?

  • 歯がぐらぐらと揺れる感じがする
  • 朝起きたとき、口の中が粘つく感じがある
  • 歯を磨くと時々歯ぐきから血がでる
  • 歯ぐきが赤く腫れたり痛む時がある
  • 歯と歯の間に物がよく挟まる
  • 冷たい水を飲むと歯が沁みて痛い

これらは歯周病の症状です。
顕微鏡でお口の中の汚れを見ると、こんなものが見えてきます。

このような口の中の菌やカビが歯周病の原因なのです。

歯周病の原因

歯周病の直接的な原因は、歯に付着している歯垢(プラーク)です。プラーク1mgの中には1億匹の細菌が棲みついているといわれており、歯周病はその中の歯周病菌によって引き起こされているのです。

歯周病は下記のように進行します

  • 1カビがつきます

  • 2奥で炎症を起こします

  • 3歯周ポケットができます

  • 4どんどん溶かします

  • 5最後には歯が抜けてしまいます

歯周病は全身にも影響を及ぼします

カビが肺に入れば肺炎になるといわれています。また、歯ぐきの出血によって菌が血管に入り、心臓病になるといわれています。歯周病の人は通常の2、3倍心臓病になりやすいとも言われています。その他、食道がん、糖尿病、早産、高血圧などにも関与しているといわれています。

歯周病の検査

  • 歯周ポケット検査
  • 唾液検査
  • レントゲン検査
  • 口腔内写真撮影

歯周ポケットの数値やレントゲン、写真などで現在の状態を記録します。治療後の記録と比較することで、改善状態がはっきり、目で見てわかります。

位相差顕微鏡検査

菌叢の荒れ具合を確認します。顕微鏡検査はどの菌がいるかは判別できません。あくまで真菌の発達具合と運動性の菌の状態を見て、菌叢がきれいか、荒れているか、どちらともいえないかを動画で記録し、その後の改善具合を比較します。

リアルタイムPCR検査

顕微鏡の菌叢はきれいなのに、明らかに歯周病の状態が悪い方がいます。リアルタイムPCR検査は、位相差顕微鏡では見ることができない歯周病菌の比率と数を最大6種類調べることが可能です。
どの菌が多いのかを知ることから治療が始まります。

歯周病の治療計画

次の来院日に合わせ、お薬を使い始めていただく日を決めます。最大の効果を上げるためには、お薬の順番と飲み始めるタイミングが何より大切です。そうして、薬剤が効いている間に一気にお口の中をクリーニングして、菌血症を防止すると同時に、歯周病の早期改善を目指します。

院長と副院長は、日本歯周病学会の認定医です。安心してお任せください。

歯周病治療の種類

  • 保険診療

    安価ですが、通院回数がかかってしまいます。

  • 自費診療

    手間をかけ、特殊な器具、薬を使い、通院回数を減らします。

自費治療内容

歯周内科治療の種類

歯周病菌DNA検査、菌層に応じた抗生物質の処方、抗カビシロップ(お薬)を使用する方法、唾液検査、歯科用抗生物質、SPT歯磨剤・ガーグルを使用する方法

厚生労働省のガイドラインにより、抗カビ剤を歯周病治療に使用する場合、歯周病に関する治療はすべて保険が適用されません。

歯周内科治療によるお口の中の変化

治療後の定期メインテナンス

ご存知ですか?歯周病から全身疾患にも影響が及ぶことを

治療後は定期メインテナンス(クリーニング)を受けることで自分の歯を健康に保つことができます。
歯周内科治療は、お口の中の状態をリセットする、歯ぐきと全身の健康のためのスタートラインです。歯周ポケットの深い場所は3~4か月で菌の戻りがあり、お手入れの悪い80%の人は菌層が戻ってしまいます。
定期検診を欠かさずに歯を守りましょう。

歯周病菌のDNA診断

当院ではリアルタイムPCR法による歯周病菌のDNA診断を行っております。患者様の中には、歯周病の原因菌の一つと言われている「らせん状菌」はほとんどいないのに、歯ぐきの状態が悪い方がいらっしゃいます。リアルタイムPCR検査を行えば、その他の悪玉菌を確認することが可能です。

リアルタイムPCR検査の料金

3菌種(Red Complex) 11,000円
5菌種 22,000円

※委託販売方式は受付窓口で物品販売になり、歯ブラシなどと同じ扱いになります。そのため、医療費控除の対象から外れますのでご注意ください。医療費控除を受けるには歯周病治療を自費治療で行う必要があります。

※税込価格です。